風雨や泥棒から住まいを守る雨戸
2016-08-03
安土桃山時代に登場した雨戸
住まいの外回りで風や雨を防ぐ雨戸。特に台風の時などに大活躍します。雨戸は安土桃山時代に登場した書院造りという建築様式で、初めて取り付けられたそうです。それまでは、柱の間の半分に戸板がはめ込まれ、その内側に片開きの障子を入れていたそうです。戸板が常にあるので昼間も太陽の光が入らず、部屋が薄暗くなるのが難点でした。この問題を解決しようと、使わない時に板戸を収納できる戸袋が設けられ、「雨戸」ができ上がったそうです。
防犯性を高めるためにも雨戸の設置を
現代では、いろいろなタイプの雨戸が登場しています。風や雨を防ぐという本来の目的のほかに、防犯・防音対策になり、省エネにも役立つ雨戸も発売されています。たとえば防犯性という点。空き巣は侵入するのに時間がかかることを嫌います。普通のガラス窓ならすぐ破れますが、雨戸があると侵入しづらく、あきらめて帰ってしまうからです。
現代の主流はシャッター式に
最近の雨戸はシャッター式が主流になっています。シャッター式のメリットは、窓上部の収納ケースに巻き上げて収納するため、戸袋が不要で外観がすっきりする点です。シャッター式には、手動と電動タイプがあります。従来は開閉時にガラガラという大きな音が出るのが悩みでしたが、最近の商品は随分静かになり、軽い力で開け閉めできるようになっています。また電動タイプには、スリット状になり閉めても光や風が入っているタイプや、動いているときに障害物にあたると自動停止する安全装置付きのものもあります。