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タイル補修工事

2023-05-18

こんにちは岡本です✌

 

第3回目の今回は、建物の意匠の一つ『タイル補修工事』のお話をします。

タイルには複数の種類がありますが、一般的に外壁に使用されているタイルのお話をしたいと思います。

 

タイルの形状は様々で、50角・100角・150角など

1辺が50㎜・100㎜・150㎜の正方形のタイルや45二丁と呼ばれるよく目にするタイル、

二丁掛や三丁掛と言われる横長タイル、昔ながらの小口タイルやニュー小口、

最近流行りのモザイクタイルなどがあります。

下の写真のタイルは45二丁の倍の長さの二丁掛タイルです。

建物の外壁でよく見る45二丁タイルでもリブと言われる凹凸が有ったり、

麩と呼ばれる黒い点々が有ったりするものもありますし、

原材料に色を付けて焼く無釉タイルやタイル表面に釉薬を吹き付けてから焼いて

色を出す施釉タイルなど様々な種類があります。

 

外壁に使用されるタイルはあまり水を吸い込まないのですが、

目地材は防水の機能が全くありませんので注意が必要です。

 

更にタイルは割れます。

何か硬いものが強く当たったり、地震などで建物が揺れることで

表面に貼ってあるタイルは割れてしまいます。

割れたタイルは貼り換えます。

割れなくても貼り付けてあるタイルが建物から剥がれ落ちることもあります。

見た目にはわからなくても剥がれていることもあります。

それを私たちは音で判断し、直していきます。

前回、躯体補修でお話した浮き補修と同じ工法です。

躯体補修は1㎡(1m×1m)辺り16穴と決まっていますが、タイル補修は1㎡辺り25穴と決められています。

広範囲の場合は注入してもエポキシ樹脂が効かない、もしくは注入箇所が膨れてしまうため貼り換えます。

 

貼り換える場合は非常にコストが掛かります。

マンションなどの外壁で使用されているタイルの多くが多治見などの窯元で焼いたもので、

焼くためには1枚でも1窯の扱いになるので、1窯の容量一杯(45二丁タイルで1万枚)焼くのと同額かかります。

特殊な形状の場合も金型から作成する為、もっとコストが掛かります。

市販のタイルもありますが、ほぼ合うものはないと思っていいでしょう。

 

それだけコストのかかるタイル補修ですので、丁寧な仕事をして

「どこを直したの?」と言われるような仕上がりを目指します。

 

次回は外壁塗装についてお話ししようと思います。

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