大規模修繕工事について
ビル・マンションなどの資産価値はメンテナンスで守りましょう。
どんなに大きく頑丈に見える建物でも、大気中の紫外線などにさらされて、時間と共にゆっくり劣化は進みます。屋上の防水や外壁などの劣化した箇所から雨水が侵入しさらに進行は速まっていき、新築から10年を過ぎた頃から劣化は目に見えて顕れ始めます。しかしその都度外壁に足場を掛けるなど何度も工事をすることになれば、時間や足場掛け等の多額な費用が重複してしまいます。
そこで、計画的にまとめて行うのが大規模修繕工事です。一般的には10年~15年が目安と言われており、国土交通省ではマンションの一回目の大規模修繕工事を12年目と推奨しています。
美観を蘇らせ、不具合の解消や耐久性の確保など、丁寧にメンテナンスすることで建物の資産価値を守り、また、時代のニーズに合わせた新たな要素を取り入れることで、資産価値をより高めることができます。
築10年以上の建物は、一度「劣化診断」をお勧めします。
まずはご相談下さい。
現地に伺い建物の状態を調査し、劣化診断調査の結果とプラン・御見積を提出致します。
直接お電話いただくか( TEL:045-903-9578 )お問い合わせフォームまたはメールinfo@hayashida-k.co.jpにてお問合せ下さい。
大規模修繕工事のプロセス
大規模修繕工事の中には多くの作業が含まれております。また作業期間中は居住者の皆様やご近隣の皆様に対して安全面・衛生面など、十分に配慮して進めております。
STEP.1 着工前準備期間
着工が決まりましたら、居住者の皆様に説明会またはご案内を配布し工事内容や安全上の注意点等についてお知らせを致します。
STEP.2 共通仮設工事
工事中の資材置場 ・作業員休憩所 ・現場事務所や仮設トイレなどの設置をいたします。
STEP.3 足場設置・シート工事
建物の外周に足場を設置し、落下防止や塗料などの飛散防止のために足場の外周を透過性のあるメッシュシートで全体を覆います。
STEP.4 下地補修 ・ タイル補修工事
タイルの浮き・ひび割れなど再度細かく確認をしながら進めます。
コンクリート自体の収縮でできたひび割れはセメント材を充填して補修します。
構造上の理由でできた割れはその部分に溝を作り弾力性のあるシーリング材を充填して補修します。
外壁モルタルやタイルに浮きが出ている箇所にはエポキシ樹脂の接着剤を充填し補強します。
またタイルの浮きのみの場合はその箇所を貼り替え致します。
爆裂部(内部の鉄筋が腐食し膨張してコンクリートを押上げヒビが入っている箇所)は患部のコンクリートを撤去し、鉄筋の錆を落とした後、防腐剤を塗布して樹脂モルタルで埋めます。
STEP.5 シーリング工事
雨水の侵入や建物の腐食を防ぐ為、窓・扉などの枠廻りや躯体目地の経年劣化したシーリング材の打ち替えを行います。
STEP.6 洗浄工事
◆ 高圧洗浄
外壁や屋上の汚れを高圧水で洗い落とし、塗装や防水材の密着を良くします。また目立たない劣化箇所も見つけることが出来ます。状況に合わせ圧力を変えたり温水を使用する場合もあります。
◆ タイル手洗い
タイルに付着している汚れは油分を含み、高圧洗浄だけでは落としきれないこともあります。その場合はタイル洗い専用の薬剤で手洗いをします。
STEP.7 塗装工事
ベランダ・バルコニー・階段の手摺・樋等、鉄製部分等はケレン・ペーパーかけをし、錆止め・上塗りの順に塗装をしていきます。
躯体コンクリートの塗装は色の選択でイメージを一新する事も出来ます。
STEP.8 防水工事
屋上・バルコニー床・ベランダ床など防水工事を行います。
アスファルト防水・塩ビシート防水・ウレタン防水・FRP防水など用途に合わせた材料の選定を行います。
STEP.9 その他工事
共用部廊下階段床工事 ・ 集合ポスト取替 ・ 玄関ドア取替 ・ インターホン取替
共用部照明器具(LED)取替 ・ 宅配ボックス取付
給排水管改修工事 ・ 電気設備工事 ・ EV工事 ・ バリアフリー工事
ファサード意匠変更工事 ・ セキュリティー強化など 目的により補修・改修工事を行います。
STEP.10 足場撤去 仮設物撤去
STEP.11 竣工検査・お引渡し
最終検査及び保証書等の発行を行い お引渡しとなります。
アフターフォロー
請負契約書の保証内容に基づき実施してまいります。